Share the storyこの商品ができるまで
Behind the products商品の裏側
製造工場
切削加工:㈱ミネヤマ精機(京都府京丹後市)
1987年の創業以来、半導体分野等の高精度部品の切削加工を得意としております。また、「SUS(サス)でサスガと言われたい」というスローガンのとおり、ステンレス材の加工においては、外観・寸法精度等、こだわりを持って加工に取り組んでいます。㈱峰山鉄工所という鍛造加工を行っている親会社もあり、鍛造~切削まで一貫対応が可能であることも弊社の強みです。
職人の想い
創業以来、寸法精度はもちろん、見た目の美しさにもこだわって加工を行ってきましたが、普段は作った製品がどこに使われているのか分からないことがほとんどです。
IBUKIの商品は、お客様の顔を思い浮かべながら製作できる。その実感が、私達にとって大きなやりがいになっています。これまで磨き続けてきた切削技術を、商品をとおして社会に届け、お客様に喜んでいただければ嬉しいです。
IBUKIのコンセプトには深く共感していますので、これからも一緒に、様々な商品づくりに取り組んでいきたいと思っています。
IBUKIをとおして、金属加工業の魅力や町工場の存在、そして地域の力が、より多くの人に伝わっていく。そんな広がりを信じて、これからも技術と心を込めたモノづくりに向き合っていきます。
商品のこだわり
一般的な金属製ぐい呑みは、金属板をプレスで引き延ばして成形する「絞り加工」や、溶かした金属を型に流し込んで成形する「鋳造加工」で作られます。しかし、これらの製法では、寸法精度や形状にどうしても制限が生じます。
一方、IBUKIのぐい呑みは、丸棒から削り出す「切削加工」によって製作されています。μ(ミクロン)単位の精度で加工できるため、均一な厚みと滑らかな曲面を実現。さらに、表面の光沢や金属特有の質感も、切削加工ならではの特徴です。
中でも特筆すべきは、飲み口の厚さわずか1mmという極薄仕上げ。
滑らかな曲線形状でこの薄さを保つには、切削加工においても極めて高度な技術が求められます。
この難題を可能にしたのが、半導体分野をメインにμ単位の超精密加工を手掛ける㈱ミネヤマ精機の技術力。
職人が一つひとつ機械にセットし、細部にまで神経を研ぎ澄ませながら丁寧に仕上げています。
作り手の技術と魂が宿る逸品。日常の一杯を、特別な時間に変える器です。
開発の背景
IBUKIの構想を説明するため、弊社が㈱ミネヤマ精機様を訪問した際のことです。「金属加工業にスポットライトを当てる」という考えに強く共感くださり、話はどんどん前向きに進みました。その中で、平田社長が「そういえば」と、2012年に京丹後市の功労者に送られる記念品として作った製品を見せてくれました。それが、現在のぐい呑みの原型となる別形状の製品です。
金属製ぐい呑みは、絞り加工で作られるものだと思っていたため、切削加工で作られていることに衝撃を受けました。
その仕上がりの美しさに一目惚れし、その場で「IBUKIで商品化しましょう」と話が進み、15年の時を経て再び商品化されることに。さらに「せっかく作るなら新たな挑戦を」と、形状を検討し直し、極限まで薄く仕上げる試みも行われました。
このぐい呑みは、単なる器ではなく、技術と挑戦の歴史、そして職人の想いの結晶です。