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Behind the products商品の裏側
製造工場
溶接加工:RL.WORKS(大阪府東大阪市)
RL.WORKSは、個人事業として立ち上げた金属加工の工房です。元々勤めていた金属加工工場で社内外注として仕事を請け負いながら、主にTIG溶接を中心とした金属加工を行っています。現在もその工場の設備を使用させてもらいながら、必要に応じて他の工場からの依頼にも柔軟に対応しています。屋号のRL.WORKSは、学生時代に似ていると言われ続けた「Rooney(ルーニー)」と、英語で「ちょっと狂った・ぶっ飛んだ」というニュアンスを持つ「Looney(ルーニー)」を掛け合わせたものです。
Rooney Looney Works ─ 「ルーニーが狂ったように溶接する工房」という、少し遊び心のある名前です。自身が培ってきた技術を軸にしながらも、常に柔軟で自由なものづくりを目指す、そんな小さな金属工房です。
職人の想い~RL.WORKS~
このバングルは、もともと“遊び”の延長で軽い気持ちから作り始めたものでした。TIG溶接に使用する溶接棒そのものを捻り、組み合わせ、溶接し、研磨し、手で曲げて形にする──その全工程を手作業で行った、シンプルでありながらも実験的なプロダクトです。溶接棒を使って溶接棒を溶接するという、少し“ルーニー(Looney)”な発想。しかも、棒を欠けさせずに溶接するには意外と高い技術が求められます。大人になった今、これまで積み上げてきた技術を使って本気で遊ぶ。その結果生まれたのが、このRL(Rooney Looney)らしいバングルです。
また、町工場で受け継がれてきた技術や、そこで作られる製品は、私たちの日常の中に確かに存在しているにも関わらず、一般の方の目に触れる機会は意外なほど少ないものです。たとえ視界に入っていたとしても、その裏側にある技術や職人のこだわりまで意識して見てもらえることは多くありません。ですが実際には、その“見えづらい部分”こそがものづくりの本質なのではと考えます。そんな中、IBUKI を立ち上げたネットワーク社の垣内さんをご紹介いただき、その熱量に触れる機会を得ました。ものづくりに対する真摯な姿勢と、町工場の技術を未来へ繋ごうとする想いに深く共感し、今回参画させていただくこととなりました。IBUKIのプロダクトを通して、その見えづらいけれども素晴らしい部分を目にして、手に取って触れていただければ幸いです。
コンセプト
Laurel(ローレル=月桂樹)は、常緑樹であることから「永続」「成長」の象徴とされ、
古代ギリシャでは、勝者に月桂冠が贈られたことから「勝利」「栄光」を意味する植物として知られています。
IBUKIのLaurel Seriesは、この月桂樹の造形をモチーフにデザインされたシリーズです。
ギリシャ神話では、アポロンの象徴でもあり、「知恵」「インスピレーション」を宿す存在。
技術と創造性を融合させるIBUKIの姿勢を象徴する、ブランドの核となる作品です。
素材:SUS316L(シルバー925との比較)
Laurel Seriesには、医療用としても使用されるサージカルステンレス「SUS316L」を採用しています。
■SUS316Lの特徴
- 変色・錆に非常に強い
- 金属アレルギーを起こしにくい
- 肌に優しく、日常使いに最適
- 半永久的に使用できる耐久性
■ シルバーアクセサリーの代名詞「シルバー925」との違い
シルバー925はアクセサリー素材として高い価値を持つ一方、
変色しやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
対してSUS316Lは工業用素材であるため素材価値は高くないものの、優れた耐久性を備えています。
ただし、素材が硬く加工が難しいため、市場に出回るアクセサリーはシンプルな形状が中心です。
しかしIBUKIでは、RL.WORKS様の知恵と技術力によって、
Laurel Seriesのような複雑で立体的な造形を実現しています。
ねじり、溶接、曲げ、磨き。すべての工程を一人の職人が手作業で仕上げる、まさに“モノづくりの匠”です。
仕上げ~Raw Finish~
ローフィニッシュ(素地仕上げ)は、素材が本来持つ無骨さと質感をそのまま活かした仕上げです。
鏡面のように整えすぎず、あえて“削りすぎない”ことで、金属そのものの力強さが立ち上がります。
SUS316Lは非常に高い耐久性を持つため、使い込むほどに深みが増し、持ち主の時間とともに表情を変えていきます。
飾り立てず、ありのままの素材の力強さを味わえる、IBUKIらしい“生の美”を宿した仕上げです。
開発の背景
このバングルの誕生は、IBUKIプロジェクトでの偶然の出会いから始まりました。
初対面の場でRL.WORKS様が身に着けていたバングルが、IBUKI社長の目に留まります。
「そのバングル、すごくかっこいいですね!」――社長が製作背景を聞くと、これがRL.WORKS様による過去のハンドメイド作品であることが判明。熟練の技術と独創的な発想に、衝撃を受けていたところ、ご厚意から、その場でバングルを譲っていただきました。日常的に身につけるうちに、社内外から多数の問い合わせが寄せられ、作品の魅力とポテンシャルを改めて感じることになり、IBUKIとして正式に商品化することが決定。
職人の技術とモノづくりへの情熱をそのまま形にした「金属製ハンドメイドバングル」。さらに現在は、同じ技術を活かしたリングタイプも展開中。今では、IBUKI社長自身が肌身離さず身につける愛用品となり、IBUKIのコンセプト「技術をデザインに昇華する」を体現する象徴的な存在となっています。
このバングルとともに、私たちはまた新たなモノづくりに挑戦していきます。