Share the storyこの商品ができるまで
Behind the products商品の裏側
製造工場①
溶接加工:RL.WORKS(大阪府東大阪市)
RL.WORKSは、個人事業として立ち上げた金属加工の工房です。元々勤めていた金属加工工場で社内外注として仕事を請け負いながら、主にTIG溶接を中心とした金属加工を行っています。現在もその工場の設備を使用させてもらいながら、必要に応じて他の工場からの依頼にも柔軟に対応しています。屋号のRL.WORKSは、学生時代に似ていると言われ続けた「Rooney(ルーニー)」と、英語で「ちょっと狂った・ぶっ飛んだ」というニュアンスを持つ「Looney(ルーニー)」を掛け合わせたものです。
Rooney Looney Works ─ 「ルーニーが狂ったように溶接する工房」という、少し遊び心のある名前です。自身が培ってきた技術を軸にしながらも、常に柔軟で自由なものづくりを目指す、そんな小さな金属工房です。
製造工場②
鏡面研磨加工:㈱ナノクリエート(大阪府東大阪市)
半導体製造装置部品をメインに鏡面研磨加工を行っています。要求レベルが高い半導体分野の中でも、さらに極めてシビアな部品の加工を行っており、その分野で「ナノクリエート基準」と呼ばれる程の技術を有しています。全て手仕上げで研磨加工を行っており、使用する工具や研磨材は独自で開発、技術顧問(工学博士)との連携等、研磨への探求を続ける「研磨の匠集団」です。
職人の想い~RL.WORKS~
このバングルは、もともと“遊び”の延長で軽い気持ちから作り始めたものでした。TIG溶接に使用する溶接棒そのものを捻り、組み合わせ、溶接し、研磨し、手で曲げて形にする──その全工程を手作業で行った、シンプルでありながらも実験的なプロダクトです。溶接棒を使って溶接棒を溶接するという、少し“ルーニー(Looney)”な発想。しかも、棒を欠けさせずに溶接するには意外と高い技術が求められます。大人になった今、これまで積み上げてきた技術を使って本気で遊ぶ。その結果生まれたのが、このRL(Rooney Looney)らしいバングルです。
また、町工場で受け継がれてきた技術や、そこで作られる製品は、私たちの日常の中に確かに存在しているにも関わらず、一般の方の目に触れる機会は意外なほど少ないものです。たとえ視界に入っていたとしても、その裏側にある技術や職人のこだわりまで意識して見てもらえることは多くありません。ですが実際には、その“見えづらい部分”こそがものづくりの本質なのではと考えます。そんな中、IBUKI を立ち上げたネットワーク社の垣内さんをご紹介いただき、その熱量に触れる機会を得ました。ものづくりに対する真摯な姿勢と、町工場の技術を未来へ繋ごうとする想いに深く共感し、今回参画させていただくこととなりました。IBUKIのプロダクトを通して、その見えづらいけれども素晴らしい部分を目にして、手に取って触れていただければ幸いです。
職人の想い~㈱ナノクリエート~
弊社は、従来精密機器部品(半導体製造装置部品)の最終仕上げを行っています。寸法、面粗度、鏡面度、納期に追われながら、従業員が日々一生懸命作業をしてくれています。ただ、IBUKIの商品製作に関しては、皆が笑顔で、時には真剣に、製作工程を自分たちで模索しながら、作業するじゃなく、何か一つの作品を造るかの思いで取り組んでいます。BtoCの商品に携わるのは初めてですので、思いを込められるモノづくりに新たな楽しさを感じています。この様な環境を作ることは難しく、若者離れが多くなかなか定着しないモノづくり業界に一筋の光が差したような気がします。これからも、IBUKIの製品に携わりながら、社内全体が活気ある会社になる様に取り組み、笑顔と感動を届けられるモノづくりをしていきます。
コンセプト
Laurel(ローレル=月桂樹)は、常緑樹であることから「永続」「成長」の象徴とされ、
古代ギリシャでは、勝者に月桂冠が贈られたことから「勝利」「栄光」を意味する植物として知られています。
IBUKIのLaurel Seriesは、この月桂樹の造形をモチーフにデザインされたシリーズです。
ギリシャ神話では、アポロンの象徴でもあり、「知恵」「インスピレーション」を宿す存在。
技術と創造性を融合させるIBUKIの姿勢を象徴する、ブランドの核となる作品です。
素材:SUS316L(シルバー925との比較)
Laurel Seriesには、医療用としても使用されるサージカルステンレス「SUS316L」を採用しています。
■SUS316Lの特徴
- 変色・錆に非常に強い
- 金属アレルギーを起こしにくい
- 肌に優しく、日常使いに最適
- 半永久的に使用できる耐久性
■ シルバーアクセサリーの代名詞「シルバー925」との違い
シルバー925はアクセサリー素材として高い価値を持つ一方、
変色しやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
対してSUS316Lは工業用素材であるため素材価値は高くないものの、優れた耐久性を備えています。
ただし、素材が硬く加工が難しいため、市場に出回るアクセサリーはシンプルな形状が中心です。
しかしIBUKIでは、RL.WORKS様の知恵と技術力によって、
Laurel Seriesのような複雑で立体的な造形を実現しています。
ねじり、溶接、曲げ、磨き。すべての工程を一人の職人が手作業で仕上げる、まさに“モノづくりの匠”です。
仕上げ~Mirror Polish~
ミラーポリッシュ(鏡面仕上げ)は、㈱ナノクリエート様の半導体分野で培われた超精密鏡面研磨技術を、アクセサリーへと転用した、IBUKIならではの仕上げです。試作段階では、某有名アクセサリーブランドが使用する研磨機も試しましたが、最終的に選ばれたのは職人による手仕上げでした。機械では到達できない、わずかな面の“揺らぎ”まで整える繊細な研磨が、IBUKIの求める鏡面を実現したからです。外観の美しい光沢に加え、表面の凹凸がほとんどないため、バングルの着脱が驚くほど滑らか。肌をすべるように馴染む感触は、まさに手仕事ならではの心地よさです。機械では生み出せない、人の手ならではの繊細な美しさを是非体感してください。
開発の背景
このバングルの誕生は、IBUKIプロジェクトでの偶然の出会いから始まりました。
初対面の場でRL.WORKS様が身に着けていたバングルが、IBUKI社長の目に留まります。
「そのバングル、すごくかっこいいですね!」――社長が製作背景を聞くと、これがRL.WORKS様による過去のハンドメイド作品であることが判明。熟練の技術と独創的な発想に、衝撃を受けていたところ、ご厚意から、その場でバングルを譲っていただきました。日常的に身につけるうちに、社内外から多数の問い合わせが寄せられ、作品の魅力とポテンシャルを改めて感じることになり、IBUKIとして正式に商品化することが決定。
職人の技術とモノづくりへの情熱をそのまま形にした「金属製ハンドメイドバングル」。さらに現在は、同じ技術を活かしたリングタイプも展開中。今では、IBUKI社長自身が肌身離さず身につける愛用品となり、IBUKIのコンセプト「技術をデザインに昇華する」を体現する象徴的な存在となっています。
このバングルとともに、私たちはまた新たなモノづくりに挑戦していきます。